2015/04/11
その最初期からチェルフィッチュの役者として活躍してきた山縣太一。彼が6月に作/演出/振付で演劇作品を上演するという。しかも、主演は音楽家・評論家の大谷能生。彼ら2人はライン京急というユニットで、舞台パフォーマンスを上演してきた仲ではある。しかし、今回は本格的な演劇作品とのこと。ここには一体どんないきさつがあるのか、またどんな狙いがあるのか。
今回BONUSは彼らの稽古場を訪問した。稽古を一時間ほど見学した後で、インタビューに臨んだ。はっきり言えることは、この上演がきわめてチャレンジングなものであるということだ。挑戦的で、挑発的。その根底にあるのは、チェルフィッチュの演劇を体現してきた山縣の矜持であり、それ以上に、演劇や身体パフォーマンスをめぐる真摯な思いだった。
山縣曰く「山縣太一以降の演劇にドキッとするものがなかった」。これは結構インパクトのある発言だ。この10年ほどの演劇の活況とは一線を画する、オルタナティヴな(それとは別の)舞台が生まれようとしている。
木村覚
STスポット提携公演/特別協力 急な坂スタジオ
「海底で履く靴には紐が無い」
作・演出・振付 山縣太一
出演 大谷能生、松村翔子、宮崎晋太郎/山縣太一
2015年6月2日 - 14日
STスポット
http://officemountain.tumblr.com