2015/12/16
今年度 BONUS は「テクノロジー×ダンス×X(社会的課題)」というテーマを作家に渡し、発展的な未来型のアイディアを発明してもらうということで進めております。
今回大事にしたいのは、作家たちのアイディアに多くの人がインスパイアされる場を作ることでした。そこで、9月から11月にかけてワークショップ(WS)の機会を設けたり、トークイベントを開催したりしたわけですが、ここでは山内祥太さんの WS の模様を紹介いたします。
山内さんは今年の3月に東京芸術大学の大学院を修了したばかりの若い映像作家です。彼の得意技はクロマキー合成です。カオス*ラウンジでの展覧会に参加した作品などで、ユニークな彼の作風に触れている人も多いことでしょう。昨年の BONUS では山内さんに「牧神の午後」のレクチャー動画を制作してもらいました。その映像も素晴らしく個性的です。そこから。BONUS は山内さんにぜひダンスというテーマに取り組んで欲しいと依頼しました。彼からは「秘密のダンスは何処にある」というタイトルが提案され、クロマキー合成がライブで出来るスマホのアプリを活用した WS を行う運びとなりました。
2日(11/8,13)に渡った WS の模様をご覧いただき、「これってダンスなの?」という疑問とともに「私もアプリで「ダンス」作ってみようかな?」と思って見てもらえたら幸いです。
1日目(11/8)
2日目(11/13)
仲本班で撮影された映像(その一部)
かつて撮影した海の動画を渋谷の街とクロマキー合成したもの。白い光の色の部分が抜けて海になっている。
上の動画の状態で、三角形の歩道橋の上でスマホをバトンリレーしたもの。
山内班で撮影された映像(その一部)
最初に撮った動画。四人がスマホに顔を向けて撮影したもの。
今度は被写体が3人になって撮影者(山内さん)がスマホで撮影している3人を撮っているもの。
上の動画を見ながら再度、撮影者(山内さん)が3人を撮っているもの。
撮影した3人の様子を3人で同じ姿勢のまま見ると、映像は鏡のように感じられます。ゆえに、いざその状態でスマホを回してみると、映った被写体と見ている人の位置がずれ、鏡性が崩壊するんです。そんな遊びに4人は興じていました。